暴力とは? 男が男にする暴力 その1
行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。
夫婦間での暴力は、モラルハラスメント、ドメスティックバイオレンスなどが思い浮かびます。
また、私たちが生活している中にも暴力はいろんなところで発生しています。例えば、上司と部下、
親子間、友人や同僚、子どものいじめなども暴力です。また男女がともに加害者・被害者になるケース
もそれぞれです。ここでは、様々な暴力について書いてみたいと思います。
◆男が男にする暴力
男性間どうしの暴力は下記4つに分けられます。
①言葉による暴力 ②身体的暴力 ③心理的暴力 ④性的暴力
①~③は、企業でのパワハラ、学校でのいじめなどでよく見かけるものです。
①言葉による暴力は、「バカ」「汚い」などとののしること、どなる、叫ぶ、「お前の親の顔が
見てみたい」「よくそんな仕事ぶりで給料が貰えるな」などの攻撃的な言葉を投げつける、などの
行為です。
②身体的暴力は、殴る、蹴る、物をぶつける、監禁するなどの行為です。
③心理的暴力は、威嚇や脅迫などによって相手を心理的に追いつめていく行為です。企業のパワハラで
よくあるのは、ある日突然、ある社員の机を片付けてしまうとか、合理的な理由もなく、全く畑違いの
部署への異動をいきなり命ずるなどのケースです。また、到底達成できないノルマを課したり、小さな
ミスで何時間も叱責したり、「反省文100枚書いてこい」などと命ずるのもそうです。
④性的暴力は、性行為の強要や、わいせつな雑誌を無理やり見せる、むりやり裸にする、性的に中傷
する、などが該当します。学校などの性暴力の例としては、野球部やサッカー部などの男性の指導者が
男子生徒に対して「全裸マラソン」を強要するなどの体罰もありました。また男子生徒間の性暴力とし
ては、無理やりズボンを下してカメラ付携帯電話で下半身を撮影し拡散させるなどのいじめも発生して
います。
◆では、なぜ暴力はいけないのか?
暴力がダメな理由は2つあります。
第一に、暴力は他者の人権を侵害します。
人が生きるためには、衣食住の確保だけでは不十分です。「自分のかけがえのなさ」「自分の尊さ」
「自分は他人から尊重されるべき尊い存在であるとの自覚」といった自尊感情が、生きていく「ちか
ら」になります。これらを人権と呼びます。その人権には、安心して生きる権利・自信を持って生き
る権利・自分で選ぶ自由を行使する権利があります。暴力はそうした心のありようを損ないます。
暴力を受けると、安心とは反対に、恐怖・強度の不安を感じます。また自信をもった状態とは反対に、
無力化します。そして自分で選ぶことができず、行動の選択肢が狭められます。
無力化とは、「何をしてもどうせだめ」と思わさせること。また選択肢が狭まる状態とは、目の前に
ある暴力から離れるという選択肢が思い浮かばないことです。
第二に、暴力がいけないのは、回りまわって自分のところに戻ってくる可能性があることです。例えば、
親子間の暴力では、子どもが大きくなり身体的な立場が逆転すると子が親に暴力を振るうケースも多く
あります。
こうした状況を阻止するためにも、他者への暴力は自制されなければならないし、第三者間で起こって
いる暴力を見逃してはいけません。自己防衛のためにこそ他者防衛をする必要があります。
自分が生き生きと生きるためには、他人の生き生きとした人生も守らなければなりません。
暴力がいけないのは、自他が生き生きと生きていくのを妨げるからなのです。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
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