片親疎外と相談相手の見極め
ほんの数か月前まではどちらの親のことも大好きだった
子どもが、両親の離別をきっかけに、別居親(離れて暮らす親)
に対してだけ強い拒否反応を示すことを『片親疎外』といいます。
これは、子どもと別居親(及びその親族)の面会交流が、
子ども本人あるいは同居親(及びその親族)によって、
正当な理由なく拒絶されている状況全般のことを意味しています。
当然ですが、両親が激しく対立して離別した場合、
この「片親疎外」の問題が起きやすいと言われています。
また、この片親疎外は、『悪意のない扇動者』がいると
ヒートアップすることが分かっています。
身近な友人のお節介な一言や自称「専門家」の無自覚な
手引きや後押しがあると、親が子どもの連れ去り別居に
踏み出しやすくなり、更には、片親疎外が起きやすくなります。
逆に、子どもと引き離された親も相談相手をよく見極める
必要があります。
◆「悪意がない」からわかりにくい
つらいときに自分の味方についてくれる人はありがたい
存在ですが、実はその人が間接的に「悪意のない扇動者」
になっているかもしれません。
皮肉なことに、片親疎外への対処に限って言うと、
自分の味方についてくれる人の善意のアドバイスが、
当事者間同士の争いを深めて、かえって解決を難しく
している場合もあります。
この「悪意のない扇動者」を見抜くポイントは、
「子どもの立場を視野に入れているかどうか?」
だと言われています。
さらにその人が専門家であれば、子どもの発達段階や
片親疎外に関する正確な情報・知識を提示できるかどうか?
そして子どもの発達段階に合わせた
「親役割」
「親責任」
という視点を持っているか
どうかもポイントになります。
「争いに勝つこと」をアドバイスしてくれる支援者は
確かに心強いものです。しかし、子どもの立場を代弁して
くれる人の言葉にもよく耳を傾けて欲しいと思います。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
暮らしていくためのお手伝いをさせていただく
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