片親疎外 子どもが別居親を拒否する理由
両親の離婚に対する葛藤や紛争が大きければ、子どもはその両親の板挟みや忠誠・葛藤の中で、
同居親を過剰にかばったり、愛情の感情を示しますが、逆に、離れて暮らす親には強い嫌悪感を
示すことがあります。これらはよく「片親疎外」と呼ばれています。
これらは、正当な理由がないのに、子どもが別居親に対して拒否や憎悪を示すため、
面会交流が実施できないこともあります。
◆どんな憎悪や嫌悪感?
以前はよい関係であった別居親に対して、正当な理由のない拒否的な態度
(怒り、嫌悪感、恐怖心、不信感、不安、等)を継続的に示し、
①子どもは標的にされた親に対し、ほんのわずかな敬意さえ示さなくなる。
②挨拶をしなくなり、会話やアイコンタクトを避けるようになり、
さよならを言わずに去るようになる。
③子どもは自分が拒絶している別居親のひどい性格言動を大げさに並べ、
長所など何もないかのようにこき下ろす。
④別居親をもっぱら否定的な言葉で言い表し、別居親に対する肯定的な
感情、思考、記憶を否定する。
⑤「お父さん(お母さん)と一緒にいても、一度も楽しかったことはない」
楽しそうなふりをしていた、と過去の良い関係も否定する。
これとは対照的に、同居親をほとんど完璧な良い存在として言い表すこともあり、別居親の立場からは、
子どもは「マインドコントロール」されており、同居親の洗脳を疑うようになります。
これらの問題に対して、2014年に福岡家裁で母親の言動が原因で子どもが面会に応じないとして、
親権者を母⇒父へ変更する判例(ただし、監護権は母親)がでています。
親子関係は離婚後も大切に守られるべきものであり、子どもを他方の親に会わせないのは児童虐待
という認識も強まっています。
子どもが離婚後も両方の親と関わりを持ち、両親をともに大切にしたいと思う気持ちを大事に
育むことが私たちに求められています。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
暮らしていくためのお手伝いをさせていただく
事務所です。
行政書士であり夫婦問題専門のカウンセラーが
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