夫婦問題を複雑にする「母と娘」の関係
夫婦問題を複雑にしている原因の一つに、
「妻とその母」との関係があります。
実家依存していて自立できない娘と子離れできない母、
また、非常に抑圧的な母親のもとで苦しんでいる娘、などです。
周りからは一見仲が良さげにみえる母娘の関係であっても、
ふとしたはずみで水面下のドロドロした部分が目に入ってしまう場合もあります。
マザコン夫という言葉は以前からあり、それが離婚問題へと
発展するケースもありましたが、最近ではこの「母と娘」
の関係に悩む夫の姿をよく目にするようになっています。
しかし、ほとんどの男性は、こうした「母と娘」の問題が
存在することすら気付いていません。
例えば、「嫁姑関係」などはある程度想像できても、「母娘関係」の
ややこしさにまでは想像力が及ばないので、共感しづらいのです。
◆男性には分かりづらい母と娘の関係
母と娘の関係が分かりづらい一つが、「女性らしさ」です。
女性は成長の過程で母親から「女性らしさ」をしつけられます。
これは父親には到底、困難で、母親でないとできません。
同時に娘は「女性らしい身体」に変化していくので、母親は無意識的に娘の心と
身体を支配することでしつけが開始されることになります。
この点が、男性にはわかりにくい点なのです。
◆母から娘へ3つの支配
母親による娘の支配は、主に
「抑圧」
「献身」
「同一化」
の3つがあります。
まず「抑圧」とは、例えば、母親が
「あなたのために…」
「よかれと思って…」
と娘に対して発する言葉です。
しかし、これらの言葉の多くは、母親自身が自らの葛藤を
通じて作り上げてきた言葉で、多くは、娘のためではなく
自分自身のため、また母親自身を語るために使っている
ことがあります。
これらの言葉は、娘たちが子ども頃から心や体にインストール
されています。なので、娘たちが母親を否定しようにも、
子どもの頃から埋め込まれた母の言葉の影響で抜け出せなく
なってしまいます。
次に「献身」という支配は、例えば、娘の学費を稼ぎだす
ために身を粉にして働く母親、また、娘が自立してからも、
頻繁に連絡を取ってはアドバイスしようとする母親などです。
これらの「支配」は息子にはほとんど効きません。
それは、母親の献身に対して、息子はほとんど罪悪感を
感じないからです。
「同一化」とは、母親が娘に「自分の人生の生き直し」
を求めることです。よく言われる「姉妹のような母娘」や
「友達母娘」はその傾向がみられると言えます。
◆支配から抜け出せるのか?
母親の支配に娘が気づき、その支配から逃げ出したい!
と思っても、そう簡単ではありません。
特に抵抗したり、逃げ出したりした娘は一時の解放感は
ありますが、同時に強い罪悪感も抱え込みます。
なので、母親からひどい扱いを受けながらも、母親の元に帰って
いく娘たちも多くいます。
これらの問題解決は難しいところですが、
一つは「問題の存在に気付くこと」です。
気付くことで物理的にも精神的にも少しでも
離れることができます。
また、母娘の二人の関係はしばしば閉じた状態に
なりやすいので、本人が気付いた時に、父親やパートナー
など「第三者の介入」も有効となります。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
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