もし身近な人が発達障害だったら!?
最近、よく耳にする「大人の発達障害」。
職場などで「ちょっと変わった人」「空気読めない KYな人」
と思われていることもあります。
特徴としては…
マイペースで一人で過ごすことを好み、「間(ま)」を読むのが苦手、
比喩表現が苦手
暗黙の了解が分かりにくい
記憶力に優れている
純粋
同時に複数の事柄が進行できない
一つのことを極める
・・・等があり、
これらが該当する場合、広汎性発達障害(PDD)の可能性もあります。
◆3つの視点から考えてみる
「ちょっと変わったあの人」
を理解する第一歩として下記3つの点で考えてみます。
①社会性はあるか?
他人とうまく付き合えるかどうか。
場の空気や間を文脈に沿って理解し、他者とコミュニケーションが
取れるかどうか?
②意思疎通はできるのか?
言葉や表情、身振りを使って他人と意思疎通が取れるかどうか?
③想像力のズレや強いこだわりはあるか?
状況に応じて他人の考えや気持ちを推し量ることにズレが生じやすい傾向がないか。
その結果、柔軟な行動が取れず、物事に必要以上にこだわる傾向がないか?
広汎性発達障害には自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群なども含まれます。
これらは「軽度発達障害」と呼ばれています。
◆軽度発達障害は「障害」?「治る」?
医学の分野で「障害」とは、「身体や臓器の機能の一部、もしくは全部が損なわれた状態」
をいいます。発達障害は、独特な特徴が行動にあるため、日常的な社会生活に支障が出ることがあり、
日常生活に支障が出る場合、つまり社会性の障害が認められる場合は、「発達障害」という診断名
がつきます。
しかし、同じような独特な行動の特徴がある人がいても、その特徴がごく軽いか、
または環境に恵まれて通常に自立した社会生活を営めている場合には、「発達障害」という
診断はつきません。
また、発達障害には先天的な脳の機能の偏りによって生じる独特な行動の特徴があり、
その特徴によって、周囲の人とうまく付き合いながら、社会生活を円滑に送ることが
難しくなります。
そのため発達障害を「治す」ことは目標となりません。
「治す」「治さない」という考え方は馴染まず、それよりも社会生活を円滑に送るための
「対処法を身につける」ことにより、日常で困ることを減らし、仕事に就き、自立した生活
を送っていくことが目標なのです。
◆なぜ大人になるまで発見されなかった?
発達障害は決して少なくまれな問題ではありません。
それなのに、なぜ大人になるまで発見されないケースがあるのでしょうか?
それは発達障害は知的水準が高いほど、幼少期には発見されにくく、言葉の遅れがない
アスペルガー症候群のようなタイプでは、なおさら見出されにくいという側面があります。
また、軽度発達障害の人たちは、比較的、知的レベルも高く言葉の遅れも認められない
特徴を持っています。
学生時代は成績が優秀であれば、先生や友人たちとの会話で違和感を感じることや
変だなと思われることがあっても、大きな問題になる可能性は低いと思いますし、
人付き合いが苦手であれば、趣味が合う特定の友人とだけ限定的に付き合ったり、
もしくは一人で静かに過ごしてたりしていても全く問題になりませんでした。
しかし、社会人になると求められる役割は変化し、また、あいまいで複雑なものになります。
どんなに付き合いが苦手でも、多くの人とやり取りをしないと仕事になりませんし、
そのうえで表情から相手の意を推し量ったり、社交辞令を口にしつつも言葉の裏を
読み取ったりする必要が出てきます。
人はいったん社会に出ると、大人としてのある意味、高度なコミュニケーション能力や
社会性が要求されるようになります。そうした社会的な要求によって、それまで潜在的に
抱え続けていた問題が一気に顕在化してくるということが少なからずあるため、
大人になるまで気づかれないことが多いようです。
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