「負の感情」の扱い方と怒りの感情の成仏
「究極的に、われわれの人生において対人関係以外の問題はないように見える」
と言ったのは、今から約80年前に活躍した心理学者のアルフレッド・アドラーです。
最近では、「嫌われる勇気」がベストセラーになり、話題になりました。
現在のように高度に発達した社会では、人間関係が複雑になり、
会社・学校・家庭等で私たちは人間関係のストレスにさらされますし、
その中で、嫉妬・恨み・憎悪・怒り・悲しみなどいわゆる「負の感情」に
心が痛むこともしょっちゅうです。
しかし、このわき上がった「負の感情」はしっかり味わったほうが良いのです。
特に、仕事でストレスがたまっているお父さん、子育てでいっぱいいっぱいのお母さん。
毎日がルーティンワークになると感動も少なく、また感動があっても感じられなくなります。
嬉しいこと、感動したこと、そして、怒りの感情などネガティブな感情も大事にしていますか?
◆「怒りの感情」もしっかり味わってみる
大人になると、自分の感情を出す機会がなかなかありません。
また、その感情が湧いてきても、
「こんなこといったらみっともない・・・」
「もう大人なんだからガマンしないといけない…」など、
私たちは色々な場面で湧き出る感情に「フタ」をしてしまいます。
それであれば、
「怒りの感情がわき上がった時は、しっかりその感情を味わってみる。」
例えば・・・
布団のなかに潜り込んで「ムカつく~!」と思い切り怒りの感情を感じたり、
車の中で「ムカつく~!」と雄たけびをあげながら怒りの感情を感じてみます。
(↑私がよくやる行動ですが…)
怒りを誰かにぶつけるのではなく、
自分の中でフタをしている怒りの感情を解き離すイメージでしょうか?
そして、怒りの感情を出した一瞬、不思議と怒りが消えていくことがわかると
思います。
これは実践してみて初めてわかります。
まずはとにかくやってみてください。
その次に、その裏にある自分の本当の気持ち…(期待や哀しみ、不安)を探ってみます。
・・・「あの人って本当に意地悪でムカつくって思ったけど、
私は誘ってもらえなかったのが寂しかったんだ…」。。
など、こんな感じで気づくこともあります。
夫や妻、子どもには感情をぶつけて怒りを発散することもできますが、
他人にはなかなかできません。
その分、いつまでもネチネチとそのイヤな感情に支配されてしまうので、
早めに消化することが大事です。
自分の本当の気持ちに気づき、消化すること=「感情の成仏」をすることです。
◆怒りの感情は丁寧に扱ってあげる。
怒りの感情は人間であれば、誰しもわき上がるものです。
だからあっても、大丈夫!
「怒りの感情」がわき上がったときこそ、丁寧に扱ってみてください。
成仏できない感情が心の中いっぱいに膨れ上がった状態では、お互い気持ちに
余裕がありません。
自分の気持ちが見えて丁寧に扱えるようになると、心にいつもスペースができ、
それが心のゆとりになります。
心にゆとりを持てば、イライラに振り回されている夫や妻、子どもの感情も
よく見えてくるし、その感情を丁寧に扱ってあげられるので、無駄な言い争い
も減ってきます。
まずは、「自分の感情の成仏」。
このメンテナンスを忘れないでくださいね。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
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