「子どもは適応力があるから、離婚してもすぐに元気になるよ」は本当か?

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「子どもは適応力もあるし、立ち直りも早いから、そのうち元気になるよ」

 

離婚の際、子どもたちに対して私たち大人は楽観的な視点で捉えてしまいがちです。

確かに、子どもには立ち直る力が備わっているかもしれません。

しかし、それは子どもの性格、子育ての質、強い人間関係、援助、スキルなどがうまく結びついた

ときにのみ、立ち直りが可能になります。

子どもの心は、ストレスに満ちた人生経験を、助けもなしに自動的に乗り越えていけるほど、

弾力的に作られているわけではないのです。

 

両親の間で争いが続くと、必ずといっていいほど、子どもの心の問題につながることが

明らかになっています。特に、言葉や身体による敵意むき出しの争い、頻繁で、激しい、

または、子どもを焦点にした夫婦間の争いは子どもにとっても非常に危険です。

 

 

◆妻の浮気から焦点は子どもの親権問題へ

とある夫婦のお話。

 

ある日、夫は妻の不倫に気付いてしまいました。

それを知った息子も大きなショックを受けました。

夫は妻に裏切られたと思い、深く傷つき、怒り狂いました。

そして、夫は子どもの単独親権を家庭裁判所に申し立てました。

彼の考えでは、子どもは母親と縁を切るほうが良いと思っていました。

しかし、妻もまた親権をとるために弁護士を雇ったので、争いは激しさを増すばかりでした。

 

夫は妻の不実について、「子どもに真実を言うべき」であるし、妻が子どもを捨てたことも明らか

すべきだと主張しました。夫の怒りの裏には、妻に見捨てられたという大きな苦悩があることは間違い

ありませんでした。そして、彼はその怒りを手放してしまうと心が空っぽになり、その隙間に、喪失や

悲しみどのさまざまな感情がどっと流れ込む恐れがあったのです。

そうなるぐらいなら、怒りにしがみついていた方がまだましでした。

 

また、妻も同じように傷つけられたと感じていました。

夫婦の結婚生活は妻が不倫をする前から暗礁に上げていて、彼女もまた、自分を守るために

怒りの感情を利用していたのです。

 

 

やがて二人の怒りは子どもをめぐって衝突していったため、激しい争いが続きました。

子どもはある時、

「パパとママがあんなふうに怒鳴り合っているのを聞くと、とても悲しくなるんだ」。。

とつぶやきました。

 

 

◆第三者の援助で歩み寄るが…

子どもを大混乱の渦中に引きずり込もうとしていた夫婦の争い。

しかし、夫婦は第三者の助けもあって、親権をめぐる争いは子どもの最善の利益にならないことを、

次第に理解するようになりました。

 

また、妻からも

「あなたから子どもを取り上げるつもりはなかったけど、あなたが怒り狂って、

復讐心に燃えているのを見て、怖くなったの。それで、自分を守らなければいけない

思ったの」という言葉がでてきました。

 

お互い離婚は避けられませんでしたが、夫婦はこれから何か月かかけて、二人の対立に子どもたちを

巻き込まないで養育する方法を話し合い、お互いの意思を伝達する方法を探っていくことになります。

 

 

 

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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
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