男性が陥る「僕がキミを守る」の落とし穴 その2
◆「働き盛り世代」の男性
結婚生活が6年~14年目の夫婦には変化生じてきます。
男性の平均初婚年齢は約30歳なので、夫は30代半ばから
40代はじめといったところです。
この年代の男性はもっとも仕事が忙しい「働き盛り世代」です。
データでも平均1日10時間は働いている計算となります。
この世代の生活パターンとしては…朝7時に家を出て、会社に着くのが8時、
そこから昼休みを入れて夜7時まで会社にいて2時間ほど付き合いで飲んで、
帰宅は10時、といったところでしょうか。
新聞を読みながらニュースやスポーツ番組を見ていたらあっという間に11時、
それからお風呂に入って布団に入るのは12時です。
そして翌朝は6時起床。また7時に家を出ていきます。
◆子育てに忙しい女性
一方、妻は子育てに忙しい時期です。
子どもはだいたい3~17歳くらい。赤ちゃんの状態から、言葉を話したり
表情がついてきたりしてやっと人間らしくなり、自意識が芽生えます。
やがて学校に行き、勉強や友人関係に悩み、身体の変化も生じてきて、
反抗期を迎える、といった大変な時期です。
しかし、夫は仕事に忙しく、子どもが病気をして心細くしている妻、
子どもが学校で問題を起こして一人悩んでいる妻に、声をかけることも
ままなりません。というか「育児は妻の担当」という認識が強い男性
となると、そもそも声をかけるという発想すら持ちません。
それが妻の目には「私と子どもへの無関心」と映り、夫を恨めしく
思います。
◆夫への「恨み」
妻が夫にどうしても許せないのは、
「わたしが一番大変な思いをしているときに、この人は少しも助けてくれなかった!」
という点です。
この時期は妻は、ひたすら歯を食いしばって、不眠不休の毎日。
昼間の仕事もこなしながら、子どもの面倒をみなきゃと必死です。
しかし、限界はあります。
そんな時、事あるごとに夫にSOSを発信して助けを求めても、
ついに救いの手は差し伸べられません。
そのとき、妻は「この人は、一人で苦しんでいる私を助けてくれなかった…」
とその事実に気づきます。
人間、一番困っているときに助けてくれた人には感謝するものですが、
反対に一番困っているときに助けを求めて拒まれると、恨みに思います。
まして、自分たちの子どものことで悩んでいて、かつ一緒に住んでいる
にもかかわらず、夫が育児を拒否すれば、妻が「不信感」を募らせるのは
当然のことといえます。
この「不信感」の蓄積の結果が、結婚15年目以降の妻の愛情度の
急激な低下を物語っています。
忙しさの真っ只中にいる時はそのことに気づかなかったけれど、
ある程度状況が落ち着いてくると物事を客観視することができ、
妻はその事実を発見してしまいます。
◆仕事に打ち込むだけでは家族をサポートできない
夫の「①仕事を通じて情緒的サポートと経済的サポートをいっぺんに与えようとする」
やり方では、経済的サポートはできても情緒的サポートはできないのです。
できないどころか、仕事に時間を割けば割くほど、家庭に向ける時間的・精神的余裕
がなくなり、情緒面で妻を苦しめることになりがちです。
「仕事⇒お金を稼ぐ⇒豊かな暮らしをさせてやる=妻子は幸せ」
という図式が勘違いの可能性があるというのはこういった理由からなのです。
その3へつづく
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
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