今、ここにある怒りを理解し、コントロールするには?
愛していた人から傷つけられ、裏切られ、痛手を受けたとき、多くの人は「怒り」にとらわれます。
怒りは不正に対する正常で健常な拒否反応で、心身の傷や喪失に対する自然な反応です。
なので、人間がごく当たり前に持っている感情といえます。
しかし、別居や離婚をするときには、怒りがいつまでもくすぶり続けることも多く、
私たちを苦しめることもあります。
このような怒りに私たちはどのように向き合えばよいのでしょうか?
◆怒りの原因を突き止める
最初にある程度、冷静になれた時に当時の自分の怒りを振り返ってみます。
自分の中にある怒りの原因を探り、どんな感情や問題がその根底にあるか調べてみます。
そして、自分の心の中で、それを明確に定義してみます。
その怒りは心の痛み、屈辱、自尊心の喪失から生まれたのでしょうか?
また、特定の思い出、状況、言葉などが引き金になっているのでしょうか?
心の中のつらい感情を客観的な視点で分析するのは、難しいかもしれません。
そんな場合は専門家や第三者に手伝ってもらってもよいでしょう。
◆原因と向き合う
根本的な問題を割り出したら、次のステップは怒りに対処する方法を見つけることです。
まず怒りの原因を理解してみます。
あなたが元配偶者の行動や欠点ばかりを見ているのは、もっと辛いこと、例えば、
自分が離婚問題で演じた役割などから目を背けるためなのでしょうか?
理由がどうであろうと、結婚生活を失ったという辛い感情が癒えるまでには
長い時間がかかるので、このプロセスをすぐに終わりにすることはできません。
自分にとって大切だった誰かや何かを失った悲しみは、波のように押し寄せてきます。
そのような時には、一歩下がって深呼吸し、少し涙を流したり、信頼できる友人や
専門家に話したり、自分の気持ちを文章にしてみたりするといいでしょう。
怒りをその原因から切り離し、根底にある問題に取り組めば怒りがさらに大きくなる前に、
歯止めをかけられるかもしれません。
結婚が破たんした原因の中で、自分が演じた役割を見つめなおすことは、
心の健康とこれからの人間関係にとってとても大切です。
◆結果についてよく考える
感情というのは一時期なもので、それをどう扱うかによって、良くも悪くも変化していくものです。
なので、一歩離れてじっくり考えてみることが必要です。
「これについて、ちょっと考えてみる時間が必要だ」
という考え方は、離婚を考えている方を始め、心に留めて欲しい最も価値ある言葉の一つです。
◆自分の感情について語る
自分の怒りについて包み隠さず話ができるというのは大切ですが、
子どもの聞こえるところでは、配偶者の悪口を控えるのも大切なことです。
家族や友だちは快く耳を傾け、色々とアドバイスしてくれたり支えになってくれると
思います。話を聞いているうちに、自分のことのように怒ってくれる人もいらっしゃるでしょう。
でも、そんなときこそ、彼らの助けや協力を求めることが重要になってきます。
ここで、子どものために怒りや対立を静める努力をしていると伝え、子どもがいるところでは
自分が冷静になれるように助けになって欲しいと説明してみます。
また、
「子どもがいる前では特定の話について話題にしないでほしい」
と頼んでみるのもいいでしょう。
それは、元配偶者の欠点、あなたが相手から受けた不当な扱い、元配偶者が
友人や家族を傷つけた話などが避けるべき話題になるかもしれません。
もし、友人の中であなたの言うことを聞いてくれない人がいたら、その人とは距離を置き、
協力しようとしてくれる人だけに話を打ち明けるようにしてください。
怒りを抑えようと心に決めたのなら、それを台無しにしてしまうような状況を避ける
ことも大切になってきます。
◆もっと運動する
運動は怒りとストレスを解放するためのすぐれた方法です。
ボクシングやサッカーなどの攻撃的なスポーツをすると怒りや欲求不満が発散される
人もいます。
また、散歩、ランニング、ダンス、水泳、ヨガなどの運動もエネルギーを使って、
人々と楽しく交流することができるので、それによって激しい感情が解放される人もいます。
◆元配偶者の話をよく聞き、怒りの原因をつかむ
怒りの感情をコントロールするのは難しいことです。
特に元配偶者が悪意に満ちた態度を取っていれば、なおさらでしょう。
別れた二人はたいてい相手の弱点がわかっています。時には、
辛辣ないやみでやり返したいとう誘惑に駆られます。
否定的な論争の罠にはまらないようにするのは難しいかも
しれませんが、争いを避ける最善の方法は誘惑に乗らないことです。
その代わり、精神的に一歩譲って、元配偶者の話に耳を傾け、
その激しい感情の背後に何があるのかを知ると、助けになる
ことがよくあります。
例えば、
「結婚しているときに起こったことで、君が傷ついて、怒っているのはわかる。
二人とも間違いをしてしまった。君の心を傷つけてしまって、すまないと
思っている。でも、そのつもりはなかったんだ」
と伝えることで、相手に謝罪し、共感を示せば、怒りを鎮める助けになります。
そして次に、話の焦点を養育の問題に移します。
「でも、子どものために、過去のわだかまりは捨てたいと思う。
子どもがそれぞれの親と楽しく過ごして、争いに巻き込まれないような
スケジュールを作るには、お互いにどんなふうに協力すればいいだろうか?
このことに的を絞って考えていきたい」
と、決めつけずに話を聞いたりして、気持ちを表現することで、
感情に支配されがちな会話を落ち着かせることができます。
ただ、相手の気持ちを落ち着かせることができなかったり、
あなたの怒りが爆発しそうになったら、その場はそこまで
にして、話の続きは先に延ばすことも一つの案です。
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