戸籍　離婚歴は消せるのか・・・？

公開日：2016/11/24

行政書士　兼　離婚情報コーディネーターの中森です。

離婚すると「バツイチ」などと表現されることがあります。

これは、戸籍が電子化される前、筆頭者以外の配偶者（妻であることが多い）の名前に

「×印」をつけられるところからきています。しかし、現在では戸籍は電子化され、

「除籍」という記載が名前の下につけられるだけになりました。

ただ、離婚で除籍された側の新戸籍にも、戸籍の移動がない筆頭者側の戸籍にも離婚

についての記載は残りますので、原則として戸籍を見れば離婚歴がわかります。

◆離婚歴は転籍等で消える！

原則、戸籍上では離婚歴は残ります。

しかし、離婚後、さらに戸籍が新しく作成された場合は、離婚歴が消えてしまうケース

があります。具体的には・・・

・戸籍の改製があった場合

・別の戸籍に入籍した場合

・他の市区町村に分籍や転籍（本籍地を移す）した場合

などです。

例えば、妻は、筆頭者である夫と離婚して、父の戸籍にいったん復籍

（この時点では離婚歴は残っています）

↓

その後、父の戸籍を抜けて分籍し自身の新戸籍を編製

↓

自身の新戸籍には、結婚・離婚歴が消える。

【夫の場合】

自分が筆頭者なので分籍はできませんが、転籍（本籍地を移す）をすれば

やはり元妻についての記載や離婚歴も消えます。

新戸籍だけでは離婚歴があるかどうかはわかりません。

しかし、以前の婚姻中の戸籍や復籍直後の父の戸籍にはその記録が残り続けるので、

完全に離婚歴が消える訳ではありません。

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