電子レンジがもたらした一家だんらんの機会の減少と父親の孤独
行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。
夫は45歳の会社員、妻は42歳の専業主婦で、子どもは14歳の中学生というある家庭。
夫は仕事熱心で給与は全額家計に入れますが、家事、子育てには無関心でほとんど家庭を顧みません。
妻は子どもの受験に夢中で小学4年生から学習塾に通わせ、その甲斐もあって昨年私立の中高一貫校に
合格しました。
夫の帰宅時間は遅く、週末は家でゴロゴロしているか趣味の釣りに出かけるかのいずれかで、妻は子ど
もの学校の保護者会の幹事を引き受けたため、毎日のように母親たちの集まりに出掛けていきます。
子どもは運動部に入り、日々練習に明け暮れています。
朝は子どもが早朝練習に出かけた後で夫が起きてくるというパターン、一方、夜は夫が深夜になって帰
ることが多いため、3人そろって食事をする機会はほとんどありません。子どもは夕食が済むとさっさと
自分の部屋に入ってしまい、父親が深夜に帰宅しても部屋から出てくることはありません。保護者会の
集まりが夜にかかることもあるため、そのときは母親が昼間に作り置きした食事を電子レンジで温めて
食べてもらうこともしばしばです。テレビ番組も3人の好みが違うため、まず一緒に見るということは
ありません。
ある時、珍しく夫が夏休みに家族旅行でもしないかと持ちかけました。しかし、妻は今年から習い始めた
ダンスを集中的に練習したいので乗る気ではなく、子どもも部活動の合宿とぶつかっているのでそちらを
優先ということで話がまとまりません。また、あるときは妻が子どもの部活動の試合を応援しに行かない
かと夫に声をかけますが、ちょうど出張と重なってしまい行かれません。
そうこうしているうちに、大学受験期を迎えた子どもは自分で選んだ地方の国立大学に合格し、家を出て
いきました。そのころ50歳を迎えた夫は関連会社へ転出を命じられ、以前よりも仕事は減り、家にいる
時間が長くなります。一方、妻はダンス教室の仲間たちと会食したり旅行に出かけたりと忙しいため、
家にいる夫にはかまっていられません。
大学を卒業した子どもは地方公務員試験に合格し、実家から遠く離れた県の役所で働くことになりま
した。はじめは実家に戻って就職も考えたらしいのですが、大学時代から付き合い始めたガールフレン
ドに誘われ、彼女の地元で働くことを望んだようです。
そして父親は今日も、妻が作り置きした食事をレンジでチンして食べるのでした。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
暮らしていくためのお手伝いをさせていただく
事務所です。
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